説明

私たちは生きている中で色々な境界に遭遇します。
それは時に対立の場かもしれません。
例えば自分の中での葛藤、例えば家族や恋人や友人との衝突、例えば集団同士の対立。
私一人の人生の中でも何度もそんな事態はありましたし、これからも起こるでしょう。

どのようにそれに対処できるだろうか。そう考えたとき、「水に流す」という言葉がふと思い浮かびました。
子供のころ、友達とケンカしてもすぐに仲直りできました。
腹の立つことはあったけれど、自然と水に流せていました。
昨日より明日を大事にできていました。
大人になるにつれ、簡単には水に流せなくなったり、周囲がそれを許さないことも多くなりました。
全てに理由付けが求められ、自分の精神までもその常識に侵されそうになる。
しかしそれは過去に生きてしまっているのではないか。本当は自分は未来を考えたいのではないか。

水に流す。もしかしたら日本特有の言葉かもしれません。
聞き慣れたこの言葉の意味を改めて感じてみると、究極の許しのように思えます。
そして水に流した先には、未来があるように思えます。
川が国境を越えるように、強く輝く流れのイメージが、目の前の境界を越える力になるかもしれない。そう思いながら描きました。

【商品説明】
アクリル画（原画）
サイズ；キャンバス 縦53×横73cm (実測)
商品は宅配便にて、緩衝材で包み段ボールで梱包しての発送となります。